インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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13号紹介

【立浪部屋】
感謝の心が未来の横綱を生む 大正の名門「立浪部屋」

小結から親方15年番付を上げる意味とは?

小橋 親方は、僕と同世代ですね。
立浪 そうですね。
小橋 今は7代目ですが、最初は部屋の門を叩くところからですか?
立浪 えぇ、父の勧めで。幕下になった頃に旭鷲山などモンゴル勢が入ってきて、彼らの稽古姿には刺激を受けました。
小橋 ハングリー精神ですか?
立浪 彼らを見ていて「負けてられないな」と。反骨心もあって上に上がれましたね。
小橋 プロレス業界は最近、入門者が少なくて。こっちはどうですか?
立浪 同じです。全盛期は業界全体で1、000人ぐらいの弟子がいて、私の同期なんか、130名もいたんです。かつては、向こうから門を叩いてくれましたが、今の弟子は全体で約600人と少なく、こちらからスカウトをしないといけません。
小橋 立浪部屋の良さ≠チて何ですか?
立浪 『華吹のちゃんこ』が日本一おいしいことかな?(笑)
小橋 あぁ! それは大事ですよね。
立浪 相撲部屋は入れば食べていける、恵まれた環境なんですよ。強くなって番付を上げることは、その環境への感謝の表現というか。
小橋 なるほど、その感覚はなかったなぁ!


基本こそ技の土台であり己を守る最大の武器

小橋 上に行くには、稽古が重要ですよね。
立浪 稽古は体を作るだけでなく、己の心を鍛えるものだとも思います。
小橋 稽古で重要なことは何ですか?
立浪 基本の「鉄砲」「四股」「すり足」ですね。地味で面白みのないことかもしれませんが、毎日コツコツと積み重ねてこそ成果が出るものがあります。自然と自分との戦いにもなり、己に打ち克つ力を自然と養うことができるんです。
小橋 横綱たちは、みんな兼ね備えている力ですよね。
立浪 実際に取組に出ると、思うような成績が出せなかったり、稽古もしんどかったり、つらいことはたくさんあります。でも、そこから逃げずに続けることが大事です。
小橋 継続していれば、上へ行くチャンスはありますから。
立浪 実は自分も現役時代に3度逃げ出したことがあります。
小橋 えっ、そうなんですか?
立浪 でも、戻るたびに受け入れてくれる親方や先輩たちがいました。だから自分も続けられましたし、その感謝の心を受け継いで、弟子たちに伝えていこうかと。


関取輩出、横綱誕生それこそが私の悲願


小橋 今、日本人横綱が冬の状態≠ナすよね。
立浪 現在の「白鵬の一人勝ち」には、残念な気持ちがありますね。もちろん白鵬は凄いんですが。
小橋 黙って見ていたくはないですよね。
立浪 ウチから対抗できる力士が出せればね。(お弟子さんに)朱鷺、お前がんばれよ。彼はNOAのテストに落ちたのに格闘家の夢が諦められず、うちに来たんです。
小橋 へぇ、そうなの?じゃあ、ここで稽古しまくって横綱になれよ!
立浪 彼以外にもたくさん弟子はいますけど、将来的には小結以上の弟子をできるだけ早く出したいです。自分は小結で引退をしたんで。
小橋 弟子たちには自分を超えて行ってもらいたいですよね。
立浪 そして最終的には横綱を出したい。やっていれば不可能ではないんですよ。結局、そこまで継続できずに辞めちゃうんで。
小橋 能力があるのになれないのはもったいないですよね。
立浪 本当にそうです。うちは稽古はしっかりやるけど、みんな暖かいし、ちゃんこはおいしいし、続けやすい環境だと思います。
小橋 立浪部屋から横綱が出るのを心待ちにしています!

 

[ Tetsujin Point ]

最初は「相撲VSプロレスの異種格闘技戦か?」と身構えたが、話してみると立浪親方は良い意味で威圧感や怖さを感じさせず、気さくに接してもらえた。お弟子さん方への指導も細やかな目配りと声かけで、大いに慕われている。親方とは同年代、スポーツ界で飯を食わせてもらっている同士というのもあって、初対面とは思えない親しみを感じられた。


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立浪部屋
親方 立浪 耐治(元小結・旭豊)
茨城県つくばみらい市陽光台4-3-4
TEL. 080-5533-9198
http://www.tatsunami.jp/

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