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13号紹介

【昭和窯業株式会社】
北海道の近代化に貢献 レンガを後世に

次世代に残したい宝物「江別のレンガ」

藤波 窯業とは具体的にどのようなものを製造されているのでしょうか。
西村 主にはレンガですが、タイルやコンクリートなども窯業に含まれます。弊社では1940年にレンガを作り始め、1970年頃から道路の淵にある縁石やU字溝といったコンクリートの二次製品の製造も扱いました。
藤波 1940年からレンガを?歴史のある会社なのですね。
西村 創業して、今年で77年目です。祖父が創業し、父へと引き継がれ、6年前に父から事業継承をしました。
藤波 江別市はレンガの生産地としても有名だと伺いました。
西村 平成16年10月に、次の世代に残したい北海道の宝物【北海道遺産】として江別のレンガが認定されました。市内には小学校や貯蔵庫であるサイロ、民家などたくさんのレンガ建築物が現存しています。
藤波 次の世代に残したい宝物、それは素晴らしいですね。


紀元前3000年から!歴史ある建築材料

藤波 世界的にもレンガでの建造物は多いですね。
西村 はい。世界でレンガを作っていない国はありません。ヨーロッパでは何百年も前にレンガだけで建てられた建造物が今でも残っています。 
藤波 レンガの歴史は古いのですね。
西村 メソポタミア時代から作られ、紀元前3000年頃から建築に使用されています。
藤波 北海道ではいつ頃からレンガの製造がされているのでしょう。
西村 明治5年からです。江別で生産されるようになったのは、明治23年からで、野幌周辺でレンガに適した鉄分を含む粘土が豊富に採れるいうことから、日本で最大のレンガ生産地となりました。
藤波 今でも江別が最大生産地なのですか。
西村 今は、生産量1位は愛知県の三河で、2位が江別です。 
藤波 江別にはレンガを製造している会社がどれぐらいあるのですか?
西村 今は3社です。全盛期には10数社あったんですけどね。
藤波 それだけ厳しい業界だということでしょうか。
西村 そうですね。地震の多い日本では構造材として用いることが難しいことや、そもそもの商圏が少ないこともあり、なかなか事業としての継続が難しいのが現状です。


歴史あるものを残すための取り組み

藤波 そのような業界で77年も継続されている秘訣は?
西村 レンガだけでなく農業用の土管やコンクリート製品の製造も行う他、不動産業も扱っています。不動産業で利益を出しながら、冠である「窯業」を継続させるための様々なシミュレーションをしています。
藤波 何か秘策はあるのでしょうか。
西村 ひとつの企業が単体でやっていても状況は変わらないので、みんなで出資しあって大きな工場を作り、様々なものに対応するというスタイルを取ることも生き残る方法の一つかもしれません。
藤波 業界全体を変えていく必要があると。
西村 レンガと同じ建築材料にインターロッキングやタイル等があります。その中で戦うための技術改良や開発が追いついていません。日本人に身長230cmになれと言うぐらい無謀なものですから、一企業では太刀打ちできません。業界全体で協力しての対策が必要です。
藤波 歴史ある産業を残していくためにも、業界全体で力を合わせて、頑張ってください。

 

[ Dragon Point ]

西村社長は世界各国のレンガを見て回っており、昨年は11回も海外へ渡航。「ものづくり」だけではなく、広い見聞で業界全体を盛り上げるために日々知恵を絞っている。趣味は最近始めたというゴルフだそう。


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昭和窯業株式会社
代表取締役社長 西村 卓朗
北海道江別市角山68-2
TEL. 011-382-3415 FAX. 011-384-4469
http://www.showayogyo.co.jp/

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