インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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16号紹介

株式会社くれおーる
小さなたこ焼き屋から大阪の食をリードする企業へ

現状維持に甘えると、とたんに置いていかれる

 道頓堀といえばたこ焼きの聖地。競合店がひしめく激戦区である。十数店舗がしのぎを削る中、ひときわ長い行列が目を引く繁盛店が『くれおーる』だ。スタンダードなたこ焼きはもちろん、ソースやトッピングに工夫を凝らした個性派の『グルメたこ焼き』も大人気。お好み焼きや焼きそば、串カツを一度に味わえる居酒屋まで展開するなど、破竹の勢いだ。
 おいしさの秘密は、小麦粉や玄米粉など、7種類の粉を自社で独自にブレンドした生地にある。どんな製粉メーカーも真似できない生地だから、くれおーるのたこ焼きは特別だ。外は薄い皮がカリッと香ばしく、中はあつあつトロトロ、冷めてもおいしい。
 「おいしいのは当たり前です。サービスも含めてお客さまに100パーセント満足していただけているか、常に追求がつづきます。」と幸裕社長。道頓堀は、大阪でも指折りの観光地。「大阪らしいものを」というお客様のニーズに応えつつ、リピーターを増やすオリジナルメニューを開発している。


熟成で引き出された肉本来の美味しさ

 2017年6月に『0℃熟成ステーキ本店』がオープンした。発端は熟成に必要な品質維持装置を発見したことによる。同社の顧問が開発したもので、野菜や果物を入れると、鮮度を長く保つことができた。
 庫内温度を0℃に保ち、湿度を99%に設定した装置は、肉の表面温度と中心部温度を一定に保ちながら熟成。一般的な乾燥熟成だと、肉の表面にカビが生えるため、破棄が多くなるのに対し、この手法ならコスパが良い。多くのお客さまに、上質な肉を手軽に味わってもらえると考えた。
 母である芙子会長は、普段あまり肉を食べないが、0℃熟成されたステーキは「いける」と太鼓判を押した。めったに意見が合うことのない親子が、一致したそうだ。
 リブロースとサーロインは約2週間かけて熟成。通常薄切り肉にするなどステーキに向かないと言われるロール肉も、約20日かけて熟成することで噛めば噛むほどおいしいステーキになる。焼肉とは違い、厚みがあってレア状態でいただくのがステーキの醍醐味。同店では一番小さいサイズでも250グラムから提供。オープン以来、じわじわとファンが増えている。新業態がどこまで伸びるか勝負はこれからだ。


親子二人三脚の経営、さらなる飛躍への戦略

 くれおーるのスタートは幸裕社長が18歳の時。住んでいたマンションのそばの空き地から始まった。当時、果物屋でアルバイトをしていた社長の様子をみた芙子会長が「呼び込みの才がある!」と気が付き、空き地にたこ焼き屋を開店したのだ。
 開店後は、もっとおいしいものを、冷めてもおいしいものを、と粉の研究に没頭した。最初は2坪もない小さなちいさな店だったという。現在の従業員数は約130名。現場を担うアルバイトがモチベーション高く働ける環境作りに重きを置いている。相手を認め、叱る以上に褒める教育を徹底する。居場所ができることで従業員は気持ちよく働き、お客さまへのサービスも向上する。
 今年2月に芙子会長に交代し、幸裕社長が就任。人が好き、商売が好き、という幸裕社長は、自分たちが作ったものが喜ばれる、そのしあわせを広げることに、大きなやりがいを感じている。親子で育てたお店。今後は『0℃熟成ステーキ』を皮切りに、企業としての本格的な事業をスタートする。夢はニューヨークへの出店だそう。

 

[ Dragon Point ]

親子だけに意見がぶつかることもある。芙子会長は「社長は時に優しすぎるのが心配。経営は冷徹でなければならないこともある。」と語る。それでも幾多のピンチを乗り越え、活気あふれる店の経営を笑顔で継続できるのは、家族の絆があってこそだと感じた。


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株式会社くれおーる
代表取締役社長  加西 幸裕
大阪府大阪市中央区千日前1-8-18
TEL. 06-6211-2203 FAX. 06-6211-2204
http://www.creo-ru.com

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