インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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21号紹介

【アイデイ商事株式会社】
カクテルブームに火をつけろ
香港発リキュールの感動販売

香港起業で極貧生活から
「お前おもろいな」まで


藤波 もともとサラリーマンだったと。
土居 20代は香港に駐在していました。祖父は立売堀にネジ工場を経営して、満州に展開し、敗戦で借金抱えた人物。帰国後はタクシー会社から、マンション経営、印刷所まで経営していました。そんな血を引く私も30歳までに独立しようと。楽観的観測で、スパッと仕事をやめてしまいました。
藤波 では、何をするのかアテもなく。
土居 当時は、失業保険に両親からの借金で恥ずかしい限り(笑)。大学の先輩が助けてくれて、生地を商うことになりました。ただ、生地の商売は安定しないんです。当時、オーストラリアの友人が帰国するたびに、土産に持ってきた『シラーの赤スパークリングワイン』に目をつけ、これを売り出そうと。アデレードのワイナリーに電話しても、取り合ってくれず、現地に乗り込み、ようやく出来たのが『8』(エイト)です。
藤波 そこからお酒の世界に入っていくんだ。
土居 怖いモノ知らずの素人でした(笑)。スワロフスキーの粒を、自分で瓶に接着して見栄えをよくしたり。でも、日本人が香港でオーストラリアのワイン1本担いで商うのを面白がってくれる人もいてね。

カクテルブームの真ん中で
世界一のバーテンに教わる


藤波 苦労しましたね(笑)。
土居 その頃は、貧乏で、蒸しパンを昼と夜に半分ずつカジる生活。友人のレストランで食べさせてもらって(笑)。心配した人が「商材を増やせ」と、いいお酒を扱うシンガポールのサプライヤーを紹介してくれたんです。それが、良い出会いだった。ちょうど、NYやロンドンで最先端商材を使ったクラフトスピリッツのブームがあり、その波が香港にも来ていました。
藤波 クラフトスピリッツって?
土居 大量生産のリキュールじゃなく、こだわった原料・製造に目を向けた商品です。例えば、シンプルなカクテル『ジントニック』だと、ジンとトニック両方を極めると驚きの一杯になる。こだわった天然リキュールは、市場に出回っている商品とはまったくの別物。NYやロンドンでは、『ミクソロジスト』というオリジナルカクテルを研究するバーテンダーたちが登場していました。
藤波 業界が盛り上がっていたわけだ。
土居 香港の一流ホテルもこぞってカクテルナイトを開催。海外からも第一線のトレーナーがやってきました。ある有名バーテンダーがなにも分かっていなかった私を気に入り、3カ月かけて、カクテルの世界を教えてくれたんです。シェイカーの振り方から氷のこと。そして、「これからは酒ではなく、感動を売りなさい」と教わりました。

一転日本で火付け役に
コカレロ新時代を創る


藤波 それがなぜ、コカレロなんですか。
土居 ある日、私のもとに持ち込まれたのがコカレロのもとになったお酒でした。ところが、販売を始めてから原料のグレードが低いことが判明したのです。セールスマンが悔しがってね。彼が「嘘偽りないものを創りたい」って言うんです。リスクを承知で、新商品の立ち上げから一緒にやったんです。
藤波 なぜ完成品を日本に。
土居 コカの葉といっても香港の人にはなじみが薄い。日本は文化成熟度が高いので、受け入れがはやいと。認知度ゼロとはいえ、足元を見られてなるものかと、自分で心斎橋の飲み屋を営業。トローリーを引っ張って、配達しました。お客さんから「え、営業に来た人、あんた社長ちゃうん」と。
藤波 コンサバティブな業界だもんね。
土居 この業界からは、私のようなアホがあまりでません(笑)。50件の顧客を作って、ようやくトローリーから解放。ブランディングに専念しています。私はDJもやっていたので、音楽のことも何となくわかっているつもり。イベントに出向いてカクテルを広めます。
藤波 日本にカクテルブームは来ますか。
土居 これからは、多少高くても感動のあるホンモノを飲みたい人が増えます。こだわりの製法で、保存料は一切入っていない、天然のカクテル。それを禁酒法時代をイメージしたカッコイイ雰囲気のバーなんかで傾ける。私から見ると、日本の企業は売れているものを扱うんです。でも、ホンマはカッコええものを、アンダーグラウンドから掘り出して、世に出していかなあかんと思います。私はね、気づいたら「売ろう」としてないんです。「ほしい」と思ってもらえる仕掛けをしてきました。
藤波 ぜひ、日本にカクテルブームを!

 

[ Dragon Point ]

コカレロとは!?南米で古くから人々に親しまれてきたコカの葉を使用。17 種類のハーブとブレンドしたリキュールです。コカの葉の複雑な風味を生かすために、蒸気蒸留という特別な蒸留方法を採用。繊細で爽やかな香りが引き立ちます。各種カクテルにもご使用いただけるそうです。

アイデイ商事株式会社
取締役 土居 影久

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大阪府大阪市北区梅田1-1-3
大阪駅前第3ビル1011号
TEL.06-6344-0003 FAX.06-6344-0190
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