インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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25号紹介

【株式会社サンハツ鋼業】
ものづくりは、ひとづくり
百年企業・3代目のばね製造

朝来ばね復活に向け
どんなことも挑戦


藤波 歴史ある「ばね」の製造メーカーということですが。
杢保 昭和4年に祖父が創業し、私は2018年に3代目としてあとを継ぎました。
藤波 どんなばねを作るのですか。
杢保 当社は熱を加えずに加工する中間サイズのスプリングを作っています。難しいものや、面倒なものなど、他社が難しいと感じる困った注文を引き受けることができます。
藤波 困ったばね・・・というと例えばどのようなリクエストですか。
杢保 小ロット納品や、加工技術の高いばねです。例えば、両面鋭利な刃をスパイラル状で巻くばねという難題があったのですが、技術面でも、危険度でも、利益が薄いという意味でも、当社しか引き受けなかったと思います(笑)。業界では、オートメーション化が進み、小回りがきかなくなってきています。当社は小さい企業ですが、だからこそできることがあります。今後もご要望に応じています。
藤波 困った時のサンハツさんですね!
杢保 はい。「どんなものでも引き受けてチャレンジする」は先代からのモットーでした。最適なばねがあれば、理想の工業機械を製作できます。
藤波 こういう工場が日本のものづくりを支えているのですね。
杢保 「あそこに頼めばやってくれる」と皆さん仰ってくださり、多くの取引様にご信頼をいただいていることが、ありがたいです。
藤波 今後の目標は何ですか。
杢保 十人十色なので、それを見る目を育てていかなくてはなりません。誰もが意図を理解してくれるブレーンが必要です。「ひとづくりはものづくり」。ネジの世界と同じですが、職人にもどれだけ手をかけて育てていけるかが大切だと考えています。
藤波 素晴らしい言葉をありがとうございました。

 

[ Column ]

この地域には同社の他に古いばねの工場があり、そこで職人が育って独立した歴史があったそうだ。昭和の一時期は、朝来市といえば地場産業「ばね」と言われるほど盛んだったことも。現在は事業承継が難しくなっているが、杢保さんはもう一度「ばねといえば朝来」というイメージを取り戻したいと、地域の業界仲間と取り組んでいる。事業や技術承継も守るために掲げた「ローカル生産ネットワーク」構想が始まろうとしている。


[ Dragon Point ]

昔はさかんだった朝来ばねの工場。各業者の独自技術を残していきたいと奮闘する杢保社長。ぜひ、地場産業「朝来ばね」発展のばねとなってほしい。


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株式会社サンハツ鋼業
代表取締役 杢保(もくぼ) 友規
【本社】兵庫県養父市堀畑469-1 TEL. 079-665-0236
【工場】兵庫県朝来市山東町柴77-5 TEL. 079-668-9100
https://sanhatu.co.jp

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