インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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40号紹介

社会保険労務士法人グラウンド
中卒から猛勉強で社会保険労務士
社長と友情を築くボクシング先生

法律に関する良き相談者
社長の不安に寄り添います


安西 素人質問ですが、そもそも社会保険労務士とはどのような仕事ですか。
鈴木 カンタンに言うと、会社とその会社で働く従業員とのトラブル防止に関する法律の専門家です。業務としては従業員が入社した時の保険証手配、雇用保険の手配、離職時の離職票提出手続き。勤務中に事故にあった時の労災手続きなども行っています。こういった給付関係の手続きは社会保険労務士資格をもったプロのみが、報酬を得て行うことができる業務です。
安西 従業員との問題は社会保険労務士資格を持つ人に頼めばいいのですね。
鈴木 はい。しかし、こういった作業はあくまで事務方のことです。私たちの腕の見せ所は別のところにあります。例えば、社長が従業員を辞めさせたい場合、基本的には30日前には本人に伝えるのがルールです。でも、法律をそのまま伝えるだけではお役所仕事と変わらない。社員をなぜ辞めさせたいのか、辞めさせずにすむ方法はないのか、会社にできるだけ寄り添って話を聞いています。
安西 どこまで社長の良き相談者でありえるかがポイントですね。
鈴木 社長は不安な仕事です。従業員の多くは社長の言うことを聞かなくては辞めさせられると思っていますが、実際のところ、従業員は労働基準法という法律で強く守られています。極端に言えば従業員が犯罪行為を犯すなどの大問題を起こし、会社が懲戒解雇したとしても、就業規則に記載が無ければ解雇できませんし、30日前に通知できていなければ30日分の給与を支払わなければいけません。いざというときに困ることが無いよう、我々が法律に準拠した就業規則の整備を行うのです。
安西 むずかしいお仕事ですね。


鉄工所勤務で労災隠し
知識がほしいと一念発起


安西 鈴木さんはそもそもなぜ社会保険社労士になろうと思ったのですか。
鈴木 私は中学2年生でドロップアウトして、社会から落ちこぼれた人間なんです。漫画『ろくでなしBLUES』に憧れてボクシングをはじめ、やんちゃをして施設に2回も入りました。父も母も教師で、特に父は教育関係の役職者だったらしく、さすがにこのままではマズイと、鉄工所で働き始めたのです。
安西 え、そんな不良だったとは…。
鈴木 ところが、その鉄工所での業務中に鉄板が足に落ちて怪我をしたんです。その時、社長は私に「昼休みに遊んでいて事故をおこしたことにしてくれないか」と頼みました。私も無知でしたから「分かりました」と返答。本来は仕事中の事故なら労災がおりるので全額医療費が出るはずなのに、私は3割負担。もし障害が残った場合、保障は一切なかったわけです。知らないことは怖いと思い、一念発起し大学検定を取得。この世に社会保険労務士という資格があることを知って「これを知っていたら良かった」との思いで、資格勉強に打ち込んだのです。
安西 そういった経験があるからでしょうか、お人柄にあたたかさを感じます。
鈴木 色々経験したので社員も社長も両方の立場が理解できます。あと、バイタリティーはある方ですかね(笑)。
安西 頼りがいがありそうですから、社長からさまざまな相談があるのでは。
鈴木 実際、なんでもかんでも相談されます。最近は「大手のクラブを買収したいから一緒に資金を出さないか」という話や、「ボクシング経験あるなら、試合に出てくれないか」といった相談まで。まったく関係ないことでも「こいつに言えばなんとかなるだろう」と思ってくれるのが嬉しいですし、付き合いも広がって、いい仕事です。
安西 楽しいお人柄ゆえですね。


困った時は即レス対応
次世代の業務を見据えて


安西 社会保険労務士として独立したきっかけは何だったのですか。
鈴木 私は大阪で13年、社会労務士事務所に勤めましたが方針が合わず、2018年に個人事業主として独立しました。当時、色んな方が助けてくれて、1カ月目で前職の収入を越えることができました。この先、やはり一名体制だとお客さまにも不安を与えると考え、スタッフを雇い、2021年に法人化し、現在は9名体制です。
安西 大切にしていることはなんですか。
鈴木 レスポンスの速さです。お客さまは困った時に電話してきます。常に私とスタッフ3名でグループチャットを組み、もし私が別のミーティングで返答できない時も、別のスタッフが15分以内に即レスすることを心掛けています。
安西 社長さんたちが頼って、夜中も電話してくるのでは。
鈴木 正直、私は深夜でも即レスしていますが、当社の従業員にはそれをさせず、就業時間内のみお応えします。私自身も、パターン化された質問の場合はフォーマットを用意しておき、事前にお渡しするなど、仕事を減らすように工夫しています。
安西 今後はどういった方向性を目指していますか。
鈴木 やはり組織は大きくしていきたいと思います。役所の職員が病気で休んでも決して業務が滞らないように、我々も最善のサービスを提供し続けるしっかりとした組織になる必要があります。また、この業務自体はAIにとって代わられるとも言われており、メタ空間でのビジネスが活発化するなど社会は大きく変わっていきます。次の世代の社会保険労務士業を見つめて、アンテナを高くしていたいです。
安西 私が経営者なら、鈴木さんにお願いしたいです!

 

[ Column ]

鈴木さんは、22歳から17年間この仕事についているそうだが、就業規則をきっちりと守っているクライアントはほとんどなかったそう。労務の問題は、経営者には耳の痛い話かもしれない。士業とはいわば武士の「士」で、サムライ業。困る前に、鈴木さんに助太刀してもらおう。

[ Dragon Point ]

私は社会保険労務士というと真面目すぎるイメージがあったのですが、鈴木先生は5分話していると笑わせてくれる面白い人。社長がついつい電話してしまうのも分かります。あたたかく面白いお人柄に惹かれました。

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社会保険労務士法人グラウンド
代表社員/特定社会保険労務士 鈴木 大地
東京都墨田区両国3-16-4両国SSビル4階
TEL.03-6659-4213
https://sr-ground.com

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