インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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6号紹介

《旭山動物園》
ミッション(使命)で勝つ

使命
経営で最も大切なことは使命。仕事の内容ではなく、仕事を通じて何を伝えたいか。あなたは語ることができますか?

「ありのままの命の姿を伝えたい」という動物園の使命と共に、動物園復興を目指し、さまざまな方法が模索され、実践されてきました。



#企画#
使命を掘り下げて徹底的に議論し、どのようにすればそれが他者に伝わるかを考えます。人に伝えるための文字や言葉、イラストなど、使えるものは何でも使って努力します。


「動物園とはどうあるべきか」常に議論を深め、それを14枚の具体的なスケッチに描きました。そのため、市の政策でプレゼンのチャンスが訪れた時、練り上げた企画を目に見える形として提示することができたのです。

#共有#
一人以上で使命を実行するとき、それをシェアする仕組みが必要です。あなたのスタッフは使命を伝える一員となることを目指せていますか?

飼育係員自らが担当している動物の日常の姿を伝える「ワンポイントガイド」。自分なりの言葉を工夫することで、スタッフが飼育員から経営者の目線を持つようになり、大きな経営力が生まれました。


#創造#
使命に基づいて実行するとき、他と同じやり方をしては違いが見えません。工夫を重ねてどのようにすれば伝わりやすいか考えます。

動物本来の動きを引き出すための手法は「行動展示」と呼ばれています。展示の創意工夫は有名な大型施設だけでなく、小さなところにまで見られます。

#挑戦#
使命を劣化させないために、ひとつの成功例だけにとどまってはいけません。時代に合わせて使命を伝える方法を模索しながら進むのです。

旭山動物園では『ととりの村』や『もうじゅう館』、『さる山』、『ぺんぎん館』、『オランウータン舎』、『ほっきょくぐま館』、『あざらし館』など常に新しい挑戦を続けることで、変化してきました。

 

∽∽∽interview  坂東元 園長∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

動物が人を観察できる場を作りたい


高度成長時代、日本中の動物園は飽きられており、当園も窮地に立たされていました。当時は新しい動物の登場でお客様のウケを狙うスタイル。でも、命はずっとそこにありモデルチェンジなどできないのです。この考えを共有してもらえる場所でありたかった。動物が動物らしく、能力を発揮できる空間。人が動物を観察する場所ではなく、動物が人を観察できる場所にしたかった。利益のことは考えていませんでした。公共施設には利益と別の使命があると感じていたのです。建て替えのチャンスがめぐってきた時、私たちは以前から錬っていたプランを出して「自分たちだったらこういうものを作りたい」と訴えたのです。


動物の「ありのままの命」を見て欲しい


平成16年にあざらし館を作ったのですが、当時はラッコの時代でした。子供たちはアザラシを見ると「ラッコは?」と言いました。そもそも子供たちは命の価値に差を感じないはずですが、親の価値観を引き継ぐのです。比較ではなく、命そのものを見てほしい。生き物の価値はカワイイといった都合のいいものだけではない。命を見つめられる場所にしたいと願いました。人も動物ですよね。個性があって、でこぼこでいいのです。それを子供たちに伝えることが私達の使命なのです。

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旭川市 旭山動物園
北海道旭川市東旭川町倉沼
TEL.0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
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