株式会社北山
逆境を超えて再建の道を歩いた
若手に挑戦を促す社長の夢

前職役員での経営難突破
さらなるチャレンジへ
吉岡 もともと大手造船会社の関連企業で勤務し、若くして管理や経営を学ばれたそうですね。
北山 前職では新卒として入社後間もなく事務所勤務となり、1年後、右も左も分からないまま管理職となりました。当時の組織には、多い時には100名以上の社員がいました。
吉岡 会社員時代には、工場閉鎖という経営の危機も経験されたとか。
北山 主力であった工場が閉鎖になって、8割ほどの仕事が突然なくなりました。「このままだと従業員が路頭に迷ってしまう」という現実がのしかかり、みんなの生活をどう守れるか必死に考えました。当時、経営面にも携わっており、まったく未経験だった建設業や製造業といった新分野に事業を広げ、会社の事業立て直しに奔走しました。その結果、一時的に5名ほどに減っていた従業員が最終的に60名近くにまで増加し、年間売上は3億円規模にまで成長しました。
吉岡 その後、新たに進出した建設業の分野で独立されています。
北山 ちょうどその頃、「挑戦するなら35歳までにした方がいい」という知り合いの社長からの助言がありました。「平凡な人生ではつまらない」と感じていたのでさらなるチャレンジをしたかったのです。前職の社員もついてきてくれ、独立後半年で現在の10名体制となりました。
切断技術に強みあり
機動力で事業拡大
吉岡 創業時も工夫されたと。
北山 会社を設立する際は、通常50〜60万円かかるとされますが、私は自らSNSなどで調べて、行政書士事務所、法務局に出向いて書類を作成しました。
吉岡 建設業に始まり、大規模解体に力を入れるようになりました。解体においては、ガス切断という技術を強みとしていると。
北山 重機でコンクリートごと鉄筋を切ったりします。高層ビルの骨組みや大規模工場の設備、プラントの解体など、他の業者が敬遠しがちな大型案件や特殊な構造物にも柔軟に対応できるのが当社の強みです。建設系の大手ゼネコンやメーカー、工場の設備メーカーなど取引先は幅広く、各社とも高い技術や安全性を重視されることが多いので、最新の設備や資格、人材教育には特に力を入れています。
吉岡 難易度の高い仕事も多いと思いますが、どこが評価されてきたと感じますか。
北山 限られた納期や難しい現場条件でも、しっかり期待に応える技術力と機動力が一番評価されていますね。現場ごとに最適な工法を検討し、社内で共有を徹底できている点も自信を持って言えます。
売上50億を目指して
仲間・家族・地域を大切に
吉岡 スタッフとの連携が不可欠ですね。
北山 家族も含めスタッフ同士のチームワークが土台です。社内外の連携がうまくできるからこそ、難しい課題にも柔軟に向き合えています。家族や仲間、地元への恩返しを大切にしています。独立するときは家族の支えで、乗り越えることができましたし、強く信じてくれる存在がいるから今までやってこられたと感じています。
吉岡 社員のみなさんとはどのように向き合っていますか。
北山 自主性をもって学ぶ姿勢を育てたいと思っています。若い社員にもどんどん責任あるポジションを任せ、みんなで共に成長したい。それが、今後の会社の力になります。私は社員に対して、「やめる切り札を持っておけ」というちょっと変わったアドバイスをしています。独立という目標を応援し、常にアンテナを張り巡らせることで、よりよい行動につなげてほしいです。
吉岡 現在の主軸である解体業に加え、新たな分野にも挑戦される予定とか。
北山 はい。これからは中間処理事業に取り組みたい。現場から出る廃材を自社で分別し、再資源化やリサイクルまで一貫して行える体制づくりです。そのための資格取得やノウハウの蓄積にも日々取り組んでいます。大きな目標は年商50億円です。
吉岡 新たな業種には地域や社員の活躍への期待も高まりますね。
北山 はい、それが願いです。地域で出たものを地域で生かす循環を作ることで、地元や環境への貢献を目指しています。こうした新たな事業には社員のアイデアや若手の声も欠かせません。みんなが誇りややりがいを感じる会社、そして地域に必要とされる会社にしていきたい。支えてもらった分以上に、行動と成果で返していきたい。その思いを持って、これからも一歩ずつ着実に進んでいきたいですね。
吉岡 仲間や家族、地域みんなで目標に向かう熱意が伝わってきます。

[ Column ]
学生時代にソフトボールで「仲間が一番大事」という信念を培い、全国優勝の経験も持つ北山氏。前職から独立した当初は1人だったが、半年で10人ほどにまで増えた従業員らは苦楽を共にした先輩たちである。「ついていきたい」と社員一人ひとりが申し出てくれたことに対し、北山代表は「仲間を大事にしてきて良かった」と語った。
[ Point ]
北山社長自身が思い切って独立した経験から、社員にも 「とりあえずやってみよう」という姿勢を期待する小林氏。躊躇や恐れに対しては 「そんなの気にしても仕方ない」と語り、積極的な挑戦を促しています。挑戦を後押しする社風がとても魅力的ですね。
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株式会社北山
代表取締役 北山 洋光
千葉県市原市白金町1-26
TEL.0436-63-3833
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