株式会社D-eyes
遠赤外線×超高感度で救助
災害現場のドローン用カメラ
メイドインジャパンの力で
災害大国を救いたい!
藤波 ずらりとカメラが並んでいますね。
橋本 当社はカメラ機器を開発するベンチャー企業です。社名のD-eyesのDはドラゴンのD=B今回、ドローンに搭載する災害用レスキューカメラ『WCAM001』を発表したのですが、社名に天から龍の目のように鋭く見る≠ニいう意味を込めました。『WCAM001』は防塵防滴。超高感度・光学31倍ズームを搭載し、さらに高分解能サーモグラフィーが付いています。災害時はまさに空から鋭い目で被災者を探すことで、命を救います。
藤波 なぜ、カメラ製造で独立を。
橋本 私はもともと日本大手メーカーのカメラ畑で勤めた開発者でした。第二の人生で何かやろうと、早期退職し、メイドインジャパンのカメラ製造を企画しました。しかし現在、レンズについては、国産がありません。2000年ごろから技術が海外へ流れ、次第に日本では巨額の設備投資が必要な工場建設ができなくなりました。私もかつて、中国の若き開発者たちに技術を伝えましたが、今や彼らは世界有数のレンズメーカー。かつての日本技術を引き継ぐ高品質なレンズを仕入れています。
藤波 災害用としての特徴は。
橋本 夜でも昼間のように見える超高感度レンズに加え、サーモグラフィーが付いています。夜間でも倒れた人の体温を検知し、生存者を発見できるのです。ズームは光学31倍で、和歌山県から富士山の山肌が見えるほど超高性能。近赤外光を使うと、靄の中でも遠方を見通すことができます。
藤波 なぜ、災害用だったのですか。
橋本 私は中学生の頃に災害で同級生をなくしました。もし、あの時このようなカメラがあればと…。そんな私の想いに共感してくれる仲間に支えられて開発できたのです。
藤波 第二の人生で多くの人々を救ってください。
[ Column ]
橋本さんは、35年カメラひと筋。メーカーでは、なんでもやらされた最後の世代だという。D-eyesは、水平分業でものが作れる最後の年代たちが、再びメイドインジャパンでがんばろうと、力を結集させているベンチャー企業。ドローンカメラの他、コロナ禍で活躍する体温検知カメラなど、時代のニーズに合ったものづくりで新しい製品を生み出している。
[ Dragon Point ]
第二の人生としてベンチャー企業を立ち上げ挑戦する橋本さんのパワーに圧倒されました!これは日本にとってすばらしい取り組み。今後はドローンそのものにも挑戦するそうで、その時の社名は、D-wings(ディ・ウイン)!ドラゴンの異名を持つ私も目が離せない。
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株式会社D-eyes
代表取締役 CEO 橋本 健
大阪府堺市北区中百舌鳥町2-34山本グリーンヴィレッジU 706号室
http://www.d-eyes.net
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