インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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47号紹介

株式会社靖光
茨城で消費者と農家の架け橋
新たな農業と運送の絆が世界へ

多角経営の挑戦者たち
運送から始まる10年の軌跡


吉岡 こちらは茨城県八千代町で農業生産事業・青果卸業の他に、運輸業、パッケージ業などをワンストップで行う会社と伺いました。金子さんは10年前にこの事業を兄弟で始めたそうですね。
金子 株式会社靖光の始まりは2013年に始めた野菜の卸業からでした。弟と一緒に事業をスタートさせたところ、野菜の相場変動に悩みました。野菜の価格が高い時は経営難になり、険悪になって喧嘩をすることも(笑)。「だったら、自分たちで作ってしまおう」と農業生産事業が始まったのです。母体の『株式会社靖光』は今年で10期目が終わって、運送の『株式会社靖光運輸』は3期目、『靖光ファーム』は2期目を迎えます。
吉岡 では、スタートアップは今よりもっと小規模だったわけですね。
金子 ええ、最初は知り合いの冷蔵倉庫を借りるなどしながら、運営していました。3〜4年前にようやくここに自社の倉庫を借りることができました。
吉岡 生産者と消費者をつなぐ重要な役割を担っていますよね。
金子 契約農家は全国に100〜150件ぐらいあります。他にも卸業・運送業として果物・キノコ類まで取り扱っています。
吉岡 拠点はここ八千代町ですか。
金子 私たちは生まれも育ちもここ。八千代町は白菜の生産量日本一ですから、ファームでも白菜などの葉物野菜を中心に生産しています。
吉岡 トマトジュースがあると聞きました。
金子 規格外のトマトがもったいないという発想から、食材ロスを減らす取り組みに力を入れており、OEMでトマトジュースも作っています。うまいですよ!
吉岡 トマトジュース、大好きです。

農産物卸から日本語学校
飲食店へと持続可能な成長


吉岡 契約農家とのやり取りで大切にしているポイントは何ですか。
金子 やはり品質が一番です。私たちは地元育ちで生産者の顔も分かっていますから、顔を合わせてのコミュニケーションを大切に信頼関係を築いています。
吉岡 どのような所に卸すのですか。
金子 市場やスーパー、野菜のカット工場、道の駅などです。私たちは運送機能も持っているので、スピードが他社にない強み。採れたてをなるべく早く届けています。
吉岡 更なる迅速な納品を目指していると。
金子 自社の冷蔵・冷凍倉庫を増やすことも目標です。2024年にはドライバーの働き方改革があり、運送のロスタイムを減らす必要も出て、バランスが難しいですね。
吉岡 今、海外にも目を向けていると。
金子 実は7月にインドネシアで特定技能研修生に向けた日本語学校が創設されます。近隣のおじいちゃんやおばあちゃんから悩みを聞くうちに、広い視野で農業における人手不足解消の力になりたいとの思いが増しました。
吉岡 紹介の中間マージンが省かれ、働く側も雇用側もメリットがありますね。飲食店などを始める計画もあると。
金子 実は宮崎から、素材になる葱やゴボウを取り寄せて九州のうどん≠フ店を開くという計画があります。

若手スタッフが未来を担う
長期展望と事業拡大の道


吉岡 平均30歳とスタッフは若くて、勢いがありますね。
金子 今年もファームに6名の新入社員が入ってきたのですが、平均年齢は20代。23歳の若いメンバーもいます。
吉岡 若者の農業や運送への雇用は難しいと聞きますが、どのようにして若い世代を募っているのですか。
金子 ファームのメンバーが『セイコウチャンネル』というYouTubeを発信しており、各種SNSを見た若者が求人応募に来てくれました。ぜひ、吉岡さんもチャンネル登録してください。東京から訪ねてくれた若者もいますし、挑戦したい方の応募を待っています。
吉岡 消費者も、生産者やドライバーを身近に感じられると嬉しいですよね。消費者の声を聞く機会はあるのでしょうか。
金子 SNSから直接お声を聞くこともありますし、『道の駅』では、卸し作業として私たちがシールを貼るのですが、そのときにお客さまとお話しをしています。
吉岡 スタッフの皆さんに、よくお伝えすることはありますか。
金子 品質管理です。収穫物が来たらすぐ冷蔵庫に入れる。これは基本的なことですが鮮度管理が我々の強みです。
吉岡 ファームでは多品目を栽培しているのですね。
金子 白菜・キャベツ・ナス・ネギ・とうもろこし・ピーマン・トマトなど土地にあったものを育てています。地域の食材の発信≠ェ地域の魅力発信≠ノ繋がります。
吉岡 今後の部分で、長期的なご展望を伺えますか。
金子 私たちの夢は上場です。やりたいことの青写真を描くと、自然と事業が増えますので、事業拡大に向けてひとつひとつ取り組んでいきたいです。
吉岡 靖光グループの活躍は地域課題克服のみならず、日本の未来を支えますね。

 

[ Column ]

インドネシアでの日本語学校設立に向けて動き出した靖光グループ。日本の若い世代だけではなく、目線を海外に向け、農業の楽しさやノウハウを学んでもらおうと地域に特定技能研修生を招き入れる。今後は特定技能研修生の住環境を整えたり、運送ネットワークを拡大するなど、構想は広がる。

[ Point ]

金子社長は恥ずかしがりながらも楽しそうに取材に応じてくださいました。地域農業や運送の課題を若い世代から解決しようという勢いがあり、夢が広がりますね。私も金子社長をはじめ、スタッフのみなさんから、たくさんエネルギーをもらいました。

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株式会社靖光
代表取締役 金子 兼也
茨城県結城郡八千代町大字佐野906-4
TEL.0296-54-6476
https://seikou0401.co.jp

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