インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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47号紹介

株式会社RCSppp
地球を変える環境型ビジネス
廃プラスチックの軽量コンテナ

サーキュラーエコノミー製品
鷹山の「為せば成る」から誕生


吉岡 SDGsやESGといった言葉がビジネスにおいて重要な位置を占める中、御社ではまさに先端のワードとなる、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の寵児となる話題の製品をリリースされました。
中山 このたび当社が発表した製品は、廃プラスチックを再利用したコンテナです。その第一弾として、再生発泡スチロールの車体ボディータイプの『モバイルスペーストレーラー』をリリースしました。循環型経済・サスティナブル経営を目指す社会にマッチする製品です。
吉岡 中山代表は60歳を超えてから新たな会社をつくり、時代の先端をゆく発想の開発をなさいましたが、その経緯は。
中山 私がこの製品にたどりつくまでには長い道のりがありました。私は62歳ですが、過去4年間しか人に使われた経験がない人間です。これは、私が新卒で就職する際、広告代理店の面接に行き、学閥のない自由な社風を謳う企業から、卒業大学名を軽んじられた採用担当者の皮肉「君の大学は、当社の指定校ではないのによく来れたね」に端を発します。その時からむしろ鶏口となるも、牛後となる無なかれ≠ニの想いを胸に秘め、小さくもトップとして生きていくことを決めたのです。
吉岡 では、若い頃から経営責任者としての経験を重ねてきたのですね。
中山 経営人生は40年に及びますが、その中で一番の失敗となったのは最初の事業が成功したことでした。私は運と能力を勘違いし、テングになり怠慢を呼びました。その後の困難が今の私を形作っていったのです。しかし、今の私には失敗はないと考えてます。持論は上杉鷹山の「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」。続ければ失敗はありません。

社会貢献をビジネスにする
最大の弱点を知恵に変えて


吉岡 失敗がないとは深い言葉ですね。
中山 自転車操業でも、ペダルを踏んでいれば、車輪を外さない限り継続できる。それもまた私の信念です。
吉岡 今回の開発は脱炭素商品であり、未来志向のものですね。どういった経験が生きているのでしょうか。
中山 私は太陽光発電をはじめ、長く環境に関する商品を扱ってきました。経営者としてビジネスは社会貢献というカタチにならねばならないと理解し、それが未来のための事業開発に繋がったのです。
吉岡 改めて脱酸素化を目指すRCSppp『モバイルスペーストレーラー』について特徴を教えてください。
中山 小空間として活用されるこのコンテナには3つの特徴があります。
@ 太陽光発電と蓄電池を備えた日常と災害時に役立つフェーズフリーである。
A 特殊車両の位置づけで、建築物ではないため税法上の償却メリットがある。
B 蓄電池が住宅の分電盤に接続して家庭の電力とするV2H機能を持っているため、国内でも開発が進む電気自動車(EV車)の普及と共にそれが完成する。
吉岡 すべていいことづくめですね。
中山 しかし、実はこれには最大の弱点がありました。3.5トンに及ぶ鉄壁とシャーシの重量でした。その克服が『モバイルスペーストレーラー』を完成させたのです。

ハンマーで割れない強固さ
地方創生から国際貢献まで


吉岡 それが廃プラスチックの再利用という画期的な開発ですね。
中山 はい。再生プラスッチックとして発泡スチロールをつくり、それに『ポリウレア』を塗布して強靭な壁を作りました。コンテナの重量はシャーシを含め750kg。軽自動車で運べます。防災面でも川が氾濫したなら浮き上がり、生命を守る役割を果たします。
吉岡 軽量で移動できるとなれば多様なニーズが想定されますね。
中山 現在、ある観光地で提案しているのが移動型ホテルです。他、カフェや美容室などの移動店舗、サウナなども応用できます。初期費用は軽減でき、ワーケーションなど働き方や暮らしにも影響を与える。当社はサブスク型の提案も行っていますので、地方では使われなくなったガレージに置いて空間を有効に活用できるでしょう。
吉岡 しかし、軽量となれば強度は大丈夫なのでしょうか。
中山 実は、展示会に来た皆様にはハンマーをお渡しし、叩いていただくのです。新車を叩いてくださいと言える車会社が他のどこにあるでしょう。吉岡さんも試してみてください。キズひとつつきません。
吉岡 大型展示会で名だたる国際企業から引き合いがあったと伺っています。
中山 まさに我々は次のステップである生産体制の課題解決に向き合っています。大牟田市と組んで、廃プラスチックを回収するサーキュラーエコノミー事業に行政をあげて乗り出そうとしているのです。これは雇用を生む効果もあります。
吉岡 まさに量産に向けて、夢は広がりますが今後の展望はどのように。
中山 「与えれば与えられる」を理念に全国47都道府県に130箇所の代理店(PA)様の活動を支援。さらに行政向けとメーカー協業の商品開発に力を入れ、世界に貢献します。
吉岡 すばらしい未来が待っていますね。

 

[ Column ]

同社はカスタマーファーストのポリシーを持つ企業。営業は商品を前にフェイスtoフェイスかつマンツーマンでの説明を重視。相手が興味を持っているかどうか、表情から読み取り、ビジョンが伝わっているかどうかを確認する。世界からの熱い視線も、こうした地道なビジネスの姿勢がベースにあってこそだ。

[ Point ]

話しているうちに私もコンテナがほしくなってきました。「私ならこのように使う…このようにも伝える」と新しい発想が。限りある廃プラスチック素材を使った未来型の商品なので減価償却されても資産価値は減らず、むしろ資産的価値が上がるのではと感じます。

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株式会社RCSppp
代表取締役 中山 正広
東京都千代田区神田錦町2-2-1
KANDA-SQUARE11F
TEL.03-6824-1848
https://rcsppp.com

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