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50号紹介

株式会社ZIPAIR Tokyo
成田拠点の革新的なエアライン
機内の新体験が時代を開く

成田拠点のLCC
航空とホテルが連携


―まずは航空会社『ZIPAIR』について、どういう企業か教えてください。
深田
 2018年に設立された日本航空の子会社です。成田国際空港を拠点とし、LCC(ローコストキャリア)で、気軽に海外にどんどん行っていただきたいと、米国はハワイ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、アジアはソウル、マニラ、バンコク、シンガポールへ計8路線を運航しております。
―成田空港に近い『成田ゲートウェイホテル』を有する企業『ストライダーズ』と業務提携されたばかりですね。
深田
 『ZIPAIR』は機内でインターネットを無料で提供しておりますが、機内からゲートウェイホテルの予約に繋げたり、当社従業員のステイ先としても連携しています。『ZIPAIR』は創業5年を迎えたばかりの新しい航空会社ですが、『ストライダーズ』も新しい経営陣が担っていることもあり、今後互いに先進的な技術を活用した取り組みをすべく業務提携をさせていただくことになりました。我々も共に成田から魅力を盛り上げます。
―まさに『ZIPAIR』は既成概念にとらわれないサービスを展開していますね。
深田
 私は長年、日本航空の経営面を担っており、その中で感じてきた課題を具体的にしました。具体的には「体感時間を短くする航空会社」でありたいと考え、機内でお客さまそれぞれが思い思いのことをやってもらうために特に通信を充実させたのです。

時代に先駆けた
革新的な航空サービス


―もともとどういったコンセプトがあったのでしょうか。
深田
 最初から「通信と決済を尖らせる」構想がありました。「エアラインとは、突き詰めればお客さまの足=移動手段ではないか」という考えに立ち、エアライン業界では常識だった機内食をはじめとする付帯サービスはすべてオプションに。食事の持ち込みを認め、顧客の自由度をあげました。一方で、客室乗務員は、オーダーに応える業務に注力。チケットの価格をを下げて、多く乗っていただくことで成立するビジネスモデルを作ったのです。また、機内のキャッシュレス化を図り、チケットも旅行会社を介さずに直接購入できる仕組みを作りました。当社はミレニアムとZ世代を見据えており、旅慣れた外国の方も顧客層です。効率的なオペレーションを意識しながら、必要な商品・サービスをオプションとして提供することにより多様化する顧客ニーズに応えたいと考えています。
―母体であるJALとの連携についてはいかがですか。
深田
 JALは長い歴史の中でナショナルブランドとして確立し、一定の顧客基盤を有していますが、フルサービスキャリアというビジネスモデルであるがゆえに、商品・サービスを抜本的に見直すことが難しいのが現状です。当社はある意味でJALグループの「実験場」であり、新時代に向けた挑戦がうまくいくかどうかを試す場として機能しています。

パートナー連携・専門化
2030年への展望


―今後、実現していこうという挑戦はあるのでしょうか。
深田
 一つ目の挑戦は高速インターネット通信の提供ですね。イーロンマスク氏のスペースX社が提供する次世代高速インターネット通信サービス『スターリンク』を体感しましたが、正直圧倒されました。この次世代の技術を機内で提供するために昨年よりスペースX社と技術検証を開始しています。もうひとつはカーボンに関する取り組み。航空業界のみならず産業界が避けては通れない課題であり真正面から取り組みたいと考えています。SAFと呼ばれる代替燃料の調達にはもう少し時間が掛かりそうですが、それまでの間は排出量取引(カーボンクレジット)を活用したホノルル線での取り組みもスタートしています。
―パートナー企業との連携も促進していますよね。
深田
 当社は飛行機をオペレーションすることについて誰にも負けない自信がありますが、マーケティングやITについてはまだまだ成長の余地があると考えています。今の世の中は細分化・専門化が進行していますが、パートナー企業とは対等な立場で協業し、利益をともに分かち合う関係性が理想です。
―コンペティター(競合)について、どういった考えをお持ちですか。
深田 
正直申し上げてあまり意識していません(笑)。コスト競争力の観点では当社は間違いなく世界のトップラスにいるという自負があります。世界トップクラスのコスト競争力と日本品質をを武器に、出来るだけお求めやすい価格帯でご提供し続ければ顧客の支持を得られる実感もありますし、同業他社と切磋琢磨しながら成長していければいいと思いますね。
―中長期的な構想については。
深田
 現在保有する飛行機8機については、2025年度までに10機まで増やす計画です。路線ネットワークはこれまで同様に成田空港をベースとして北米とアジアをバランスよく飛ばしたいですね。
―今後の躍進を期待しています。

 

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株式会社ZIPAIR Tokyo
取締役 深田 康裕
千葉県成田市三里塚字御料牧場1-1 成田空港第1ターミナル内
https://www.zipairtokyo.com/ja
https://www.zipair.net/ja

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