インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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50号紹介

澤染工有限会社
日本一の染色技術で
世界を魅了するブランド

時々の選択を大切に
独自の企業哲学を重視


 「経営に最も大切なのは哲学というのが私の考えです」と、静かに語るのは生地と糸の染色に定評のある『澤染工』の澤社長。独特の経営姿勢は県下でも特筆すべきものだ。会社案内として渡された冊子。そのタイトルは『賢者の書』とある。主人公が夢を求め続ける物語形式で、RPGの設計に似て、読者一人ひとりの精神に深く語りかける。
 澤染工は国際的なアパレルブランドからの指名が入るほどの実力を有する。とりわけ麻に強く、誤差のない色合わせは国際的に評価が高い。
 一方、その仕事を成し遂げる社員たちは神経を研ぎすませ、仕事に邁進する。
 「この仕事は選択の連続です。私はかねてより人生における選択という行為≠大切にしており、皆にもよく吟味して、慎重に分岐を見つめてほしいと願います」。
 続く選択の末、澤代表が狙うのは、自社のブランド構築。「一般的には下請けとしてしか存在しえない染色業界に食らいつく構え」と真顔だ。
 『賢者の書』の最終ページにはこうある―日本一の染色技術をもって、「世界中の人々にオシャレする喜びと感動を」。

 

[ Point ]

麻の産地として知られる東近江。麻の座布団製造という従来の地場産業が昭和に後退した後、澤染工は地元で唯一と言ってもいい麻に強い繊維工場として、世界を相手に取引できるだけの技量を高めた。そして今、精神性を磨くことで染色の枠を超えたものづくりを進めようとしている。

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澤染工有限会社
代表取締役社長 澤 宏一郎
滋賀県東近江市小川町949
TEL.0748-42-0317
http://sawasenkou.jp

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