インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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50号紹介

よこはま乳腺クリニック
乳がん患者との長い戦いと信念
2023年、再び患者のために

30年の歴史と新たな挑戦
医療への情熱と使命


吉岡 ここ横浜市港北区綱島に根付く『よこはま乳腺クリニック』は、11月1日に再開したばかりだそうですね。
久保内 当院は『よこはま乳腺・胃腸クリニック』として、30年間、網島エリアで開業を続けてきました。従って、今回は新たに場所を移しての開院となります。
吉岡 どういった経緯で、今回、一旦閉めたものを再開することに至ったのでしょうか。
久保内 私の経歴を少しお話すると慶應義塾大学病院の「一般消化器外科」で一通りの内科領域に携わる中で、乳腺と胃腸を専門としました。その後、外科医であった父が運営する綱島の小病院を2代目として継承。30年間、続けたものの、年齢の節目を考えて一旦は畳みました。その後、他院で乳腺外科医として勤務。これまでの患者さんも引き継ぎながら2年間、勤めました。再開を決めたのは、患者さんから再開を望む声もありましたが、一番は、やりたい医療を継続したいという思いです。
吉岡 久保内院長のやりたい医療≠ニはどういった医療なのですか。
久保内 当院は患者の症状をいちはやく発見する検診に力を入れてきました。予防から治療まで総合的に診ていたのです。
吉岡 乳がん検診は大切ですよね。
久保内 昔とは異なり、今や8人に1人が乳がんになる時代です。治療も多様化しており、専門家の需要も増えています。検診により、病気の見落とし防止や適切な治療につなげることができます。

速くて確かな検査と診断
不安を解消して早期処置を


吉岡 検査は後回しにしがちで。
久保内 コロナ禍で検査に行かずに放置し、ステージが進んでしまった方が増えました。これは乳がんに限らずどの病気にも言えることです。イメージしてほしいのですが、例えば中学校の保護者会に、500名ぐらいのお母さんが集まれば、その中に2〜3名の乳がん患者がいるのです。
吉岡 そう聞くと焦ります。ところで、もしがんにかかったときは、こちらの治療の強みはどういった点にありますか。
久保内 当院の特色は効率の良い処置です。例えば、「しこりがある」と来られた患者は『マンモグラフィ』と『エコー』を即日検査。さらに疑わしい場合、多くの病院では症例をまとめて検査するのですが、当院では同日中に、針生検まで行います。病理検査機関とも長年の付き合いで連携し、スピード感を持ってレポートをあげるような体制をとっており、最短、2〜3日で結果が出るほど診断までのレスポンスが迅速です。大学病院では「診断がおりるまで、眠れない日々だ」と聞きますが、そういった心配はありません。診断が早まることで、転移の状況やがんのタイプ、進行度などを調べ、次の治療へ移ることができます。
吉岡 迅速な治療が叶うのですね。

乳腺医療のパイオニア
名前に込められた意味


吉岡 久保内院長は乳腺クリニックのパイオニアでもいらっしゃいますね。
久保内 ええ、私は当時、認可されなかった「病院名に乳腺と標ぼうする」活動を広げました。2002年から5年間かけて裁判を戦い、地裁で2年間、東京高裁で2カ月、最高裁で2年間戦いましたが、敗訴が確定。悔しかったですね。その間、「よこはま乳腺と胃腸の病院」としながらも、乳腺の部分を伏字、つまりブランクにした院名を掲げました。これらの活動はテレビや新聞でも多く取り上げられました。
吉岡 なぜ、そこまで『乳腺』の名前にこだわったのですか。
久保内 結局、患者さんがどこへ相談していいか分からないからです。相談先が分からず放置していたら、「乳がん」が手遅れになったり、専門外なのに相談を受けた医者が「大丈夫」といい加減な応対をして、見過ごされる例もありました。「看板に乳腺とつけて、患者を助けたい」と同じように考える医師は各地にいました。
吉岡 久保内医師のような方々の尽力あっての今の時代ですね。最後に今後の短期・中長期のご展望を教えてください。
久保内 当院では総合的な治療の発展型を目指します。病気には休暇がありませんから、できるだけ休みなく、患者さんと手を携えて続けたい。当院はこれまでの実績からみて、横浜市の『乳がん検診』を年間、千〜千五百件は担当でき、任意の検査も年間七百件ぐらいは可能と見込んでいます。外来患者につきましては、ときどき、乳がんを発見する程度の適切な検査量をこなし、患者さんにとってよりしあわせな選択ができるようなスピード検査と治療を心がけていきます。
吉岡 これからの活動を応援します。 

 

[ Column ]

検診からはじめて、がんが発見されると治療に移る。同院は、何もなかった人に対しては再度検診を受けてもらうスタイルで、なるべく外来で縛らないように留意。治療の際は、手際よく処置がモットー。運悪く再発した場合も、「責任をもって最後まで治療したい」という思いで診療にあたってくれる。

[ Point ]

患者のためにも「乳腺」という院名にこだわり、信念をもって旧制度と戦ってきた久保内院長。信念の強い道を切り開いてきた人物です。今回の再開も長年続けてきた「乳がん患者を減らし、寄り添いたい」という強い思いゆえ。感銘を受けました。

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よこはま乳腺クリニック
院長 久保内 光一
神奈川県横浜市港北区綱島東1-2-6 吉田第10ビル3階
TEL.045-542-0365
https://yokohama-breast-clinic.com

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