インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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50号紹介

社会福祉法人 王慈福祉会/医療法人 王慈会
「幸せの循環」を目指す
倉敷の医療・介護・障がい事業

「医者は役に立つ仕事」
幼心に決めた医療への道


藤波 今日は公開取材ということでありがとうございます。
胡谷 ようこそ、藤波さん。倉敷市児島地区へははじめいらしたのではないですか。当グループはこの児島地区の医療・介護・障がい事業を担っており、ここには70名の入居者が暮らしています。
藤波 王慈グループは約30年前に設立された医療法⼈・社会福祉法⼈ですね。
胡谷 はい。私は併設のクリニックで医師としても勤めています。当院では自宅で最期まで過ごしたいという方を支援する在宅診療、在宅介護に力を入れています。
藤波 こういう一貫したグループですと、安心できますよね。胡谷さんは医療に携わってもう長いのでしょうか。
胡谷 そうですね。私は過去10年ほど、亀田総合病院、慶應義塾⼤学病院に勤務し、この4月に地域医療を⽀えるために戻ってきました。新年から父の跡を継ぎ、社会福祉法人の理事長として就任する予定です(取材日は2023年)。
藤波 おめでとうございます。胡谷さんが医師となるきっかけは何だったのですか。
胡谷 院長である父の背中を見ながら育ちました。病院のあった地に居住し、学校に行くのも遊びに行くのもすべて、患者さんの前を通りました。すると通るたび「お父さんには助けられてるよ」という声を聞く。幼心に「医者というのは人の役に立つ仕事なのだ」と、医療を目指しました。
藤波 先代から良い仕事をなさってきたところを引き継がれたのですね。

最期までの安心サポート
エネルギーを引き出す対談


藤波 今、故郷に戻られたわけですが、どのような思いですか。
胡谷 慶應義塾大学では、呼吸器内科を専門としていました。最先端の領域に関わっていたものの、つらいことがひとつありました。例えばガンの化学療法をするとき、いつか効果がなくなるタイミングが来るのです。すると、患者さんは別の緩和医療の病院に転院する。最初から関わって、信頼関係を築いてきた私は、最期まで見守ることができないのがつらかった。ですから今、最期まで安心できるサポートをしたいと考えています。
藤波 今、必要とされるサポートですね。うちの妻の両親も高齢でしてね、でも、ここにいる皆さんと同じように元気ですよ。よく食べますからね。
胡谷 よく食べ、よく笑い、よく話す人は元気。ここにいるホームの皆さんは、一緒に食卓を囲みます。他愛のない話をして、笑ったり、身体を動かすことが認知症の予防になります。今日は藤波さんに訪問してもらい、久しぶりに大きく集まれました。皆さんが持っている内なるエネルギーがたくさん引き出されたと思います。
藤波 私も古希を迎えましたが、健康のためにプロレスをやっていますからね。

従事者にもしあわせがめぐる
地域に広がる笑顔の輪


藤波 介護と医療、福祉をトータルでやってくださるのがいいですね。
胡谷 今、医療のカタチも変わっています。最期をどう過ごすか、多様な在り方を細やかかつフレキシブルなカタチで、一丸となって応援しなくてはなりません。医者というのは世間一般に言われるような偉い存在ではないと私は思っています。色んな指示を出す役割ではありますが、日々、おむつ交換や食事援助といった生活を助け、1日1日を大切にしてくださっているのは介護のスタッフであり、家族です。医療は点でしかなく、点と点をつなぐ線の役割があります。介護の方はとりわけかけがえのない存在。感謝しています。
藤波 今後の目標や夢といったところをお伺いしたい。
胡谷 介護業界には様々な歴史があります。利用者が一番しあわせになるためにという出発点は大きく同じですが、その後いろいろな解釈がなされてきたのです。従事者について、時には自分たちを犠牲にしながら働かないといけないという風潮もあり、当施設も、その実情から少なからず免れてはいないところがあります。私は従事者もしあわせな介護を実現したい。例えば、患者さんや利用者さんのために働く中で「いつもありがとう」「いつも助かってるよ」とニコッと笑顔で言われた時、私たちは働く悦びを感じます。そして悦びを感じて働くことは、きっと相手の悦びにもつながるのです。しあわせが循環するような介護施設を作り、児島地域だけでなく、倉敷地域でしあわせが循環するような法人グループでありたいです。
藤波 これからも児島地域、そして倉敷地域が元気でありますよう。皆さん、今日は私もパワーをたくさんもらいました。ありがとうございました。

 

[ Column ]

取材ではプロレスラー・藤波辰爾の往年を知る利用者からの質問が飛び交う場面も。藤波もその一つ一つに応え、自身の試合の思い出などを熱く語った。公開取材は胡谷理事長の希望であり、グループの利用者やスタッフにしあわせの循環があるように、との目標に沿ったものでもあった。

[ Point ]

「藤波さん、引退の試合は良かったわ」と聴衆から声をかけられたけど、私はまだまだ現役ですよ!肌艶のいい皆さんを見ていると、私も負けてはいられません。私の試合に詳しいファンの方もいて、今日は嬉しかったです。お互い元気で過ごしましょう!

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社会福祉法人 王慈福祉会/医療法人 王慈会
医師・理事長 胡⾕ 俊樹
■社会福祉法人 王慈福祉会
 岡山県倉敷市児島下の町5-2-17
 TEL.086-473-9000
 https://www.ohji.ne.jp
■医療法人王慈会
 TEL.086-474-0111
 https://ohji-clinic.jp

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