インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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61号紹介

株式会社霧多布水産
北海道で躍進する水産企業
塩水ウニのために惜しまぬ手間

雇用を生みだして経済効果
農家にも喜ばれて三方良し


藤波 北海道浜中町は人口が5千人ほどと伺いました。その中で70人以上もの外国人雇用を生み出しているのですね。
小川 事業拡大に際して社員も随分増えました。ベトナムやインドネシア、カンボジアなどから来た外国の方が多いです。彼らの故郷での平均月収は2万7千円だそうですが、当社では国内基準の月収を得ることができますので、故郷ではきっと英雄でしょう。
藤波 社員の生活環境も整えているのですね。
小川 給与に加え、家賃や光熱費も会社が負担していますので、彼らは収入の多くを買い物や食事に充てることができます。この町に経済効果として還元できます。
藤波 ウニの殻も捨てずに利用していると聞きました。
小川 当社は毎日大量のウニを扱いますので、廃棄されるウニ殻も多いんです。それを肥料として活用できるよう処理し、近くの農家へ提供するサイクルを確立しています。
藤波 そのまま放置すると匂いなどの問題も出ますし、とても良い取り組みですね。
小川 肥料の提供は農家の方にも非常に喜ばれています。これは地域貢献であると同時に、産業廃棄物の削減にもつながりますので、当社にとっても有益です。全員にとって良いビジネスができていると感じています。
藤波 地域貢献に加えて産業廃棄物削減、従業員の生活向上。まさに三方良しの経営となっていますね。

「あえて独占しない」
豊洲市場を制した希少価値


藤波 御社のウニ事業の成長は本当に目覚ましいですが、業界での現在の立ち位置はどのあたりでしょうか。
小川 おかげさまで、ウニ業界の中でも存在感を持てるようになってきました。豊洲市場でも、多くの取引先から評価をいただきます。
藤波 全体としては相当な量を扱っておられるのですね。
小川 日々の出荷量も増え続け、事業規模は数年前とは比べものにならないほど伸びました。おかげさまで、ひとつ上のステージに進めたと実感しています。
藤波 成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。
小川 ビジネスをする相手を正しく見ることです。信用できない人は肌でわかるようになりました。本当に良い方と真剣に付き合う。それを徹底しています。今では札幌だけでなく、豊洲、川崎、横浜、静岡、関西と広い地域に販路が広がっています。
藤波 これ以上規模を広げない方針だとか。
小川 私たちがこれ以上市場を独占すると、ウニの値段が下がります。品質にこだわる以上、値崩れは避けたいのです。そのため、市場への供給量は調整しています。
藤波 『塩水ウニ』にこだわっている理由は何ですか。
小川 当社は瓶詰め加工のウニは扱っていません。ウニは冷凍できず、塩を入れる必要があるため、他の加工方法だと、私が皆さんに届けたい味ではなくなってしまうんです。
藤波 品質の高さと希少性のブランディングによって価値を守り抜く、御社ならではの経営努力なのですね。

丁寧な手作業が生む
「絶対的なウニの品質」


藤波 大量の塩水ウニ≠扱っていると味や品質にムラが出てしまいそうです。なにか工夫をされているのでしょうか。
小川 それこそが、当社が最も工夫している点です。通常、ウニの処理には海水をそのまま使用します。安くて簡単ですからね。しかし、海水は雨などで塩分濃度が変わり、味にバラつきが出てしまうのです。当社では、近くの三郎川から引いた水道水に決まった量の塩を加え、毎回同じ塩分濃度の再現性のある塩水≠作っています。これにより、年間通して同じ品質を保てるのです。
藤波 他社には真似できない技術で、多くの量を安定供給しているわけですね。その後の加工工程はどうなりますか。
小川 殻を割る作業以外は、ここにいる従業員がほぼ手作業で行います。塩水に漬ける工程は5回も繰り返すのです。
藤波 それは非常に手間のかかる作業ですね。やはり多数の工程が必要なのですか。
小川 渋みや苦みを取り除くためには欠かせない工程です。ひとつひとつは地味ですが、この積み重ねこそが味わいの秘訣です。私たちもこの加工に誇りを持ち、究極の品質を追求しています。
藤波 その揺るぎないこだわりこそが、豊洲市場をはじめとする、ウニ業界の頂点を極めている理由ですね。今日は、現場を見せていただきありがとうございました。

 

[ Column ]

小川代表の規格外のスケールは、事業だけにとどまらない。対談中にも数々の破天荒なエピソードが語られたが、この「型にはまらないキャラクター」こそ成功の鍵を握っているように感じた。

[ Point ]

実際に作業風景を見せてもらったが、働く人たちはウニに傷をつけないよう、丁寧かつスピーディーに手作業で加工している。殻からウニを取り出し、塩水ウニへと仕上げていく作業は非常に繊細。その手間暇を経て箱に並んだウニの輝きには、思わず感動させられるものがある。

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株式会社霧多布水産
代表取締役 小川 靖博
北海道厚岸郡浜中町暮帰別東2-46-7
0153-62-4188
http://www.kts-uni.com/

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