インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

61号紹介

株式会社ロジコムホールディングス
物流の枠をこえて未来を運ぶ
挑戦する総合サプライチェーン企業

三代にわたり築いた 
自動車産業を支える輸送網



藤波 創業から67期を進行中の物流企業と伺いました。どのような歩みを。
大上 祖父の代から始まり、現在で67期、私で3代目になります。自動車部品の運搬を主力事業とし、一部で車両構成部品の製造も手掛けています。自動車業界では「ジャストインタイム」という考え方があり、同じ部品を1日に何度も工場へ届ける体制が求められます。ある大手メーカーには、1日48回納品したことも。自動車の構成部品は約3万点にのぼり、在庫を極力減らして生産ラインをスリム化するために、小分けの納品が欠かせません。部品工場からメーカーへの安定供給が、私たちの使命です。
藤波 部品工場は全国に多いのですか。
大上 はい。当社は福島から熊本まで全国に44拠点を構え、そこから自動車メーカーへ納品しています。安定した供給網を築くことが、信頼を得る重要なポイントです。
藤波 2019年、大上代表が就任してから、どのようなことに取り組みましたか。
大上 物流業界はかつて3Kと言われ、荷主よりも立場が弱いという意識がありました。私はまず、社員に「私たちはモノの価値を届ける重要な仕事を担っている」と再認識してもらうことから改革を始めました。物流がなければ顧客に製品は届かず、価値にもなりません。物流とは、モノの価値を具現化するのに、不可欠なプロセスなのです。

物流の誇りを取り戻す
社員が輝く意識改革


藤波 物流と言えば、ビジネスの根幹を支える事業ですよね。
大上 はい。歴史を振り返っても、物流が世界を動かしてきました。たとえば劉邦の勝利も、豊臣秀吉の「中国大返し」も、補給と輸送が成功の鍵でした。そうした物流の意義を社員に伝えるとともに、具体的な待遇面の改善にも力を入れています。当社はおかげさまで業績も好調です。今後はさらに社員が働きやすい環境づくりを進めます。
藤波 御社の事業で、和傘を作る取り組みをされています。
大上 はい。広島には「手漉き和紙」という伝統工芸があり、その技法を用いて平和への願いを込めた和傘づくりに取り組みました。原料は広島に年間10トン以上届くものの、一定期間を過ぎると行き場を失う折り鶴=B奉納した人々の思いを形に残したいと考えました。
藤波 きっかけは何だったのですか。
大上 広島観光連盟が主催する「ひろしまをつなげる30人」という地域活性化プロジェクトに当社から大杉が参加し、チームメンバーと共に企画してくれました。製作した和傘はG7広島サミットでも使用され、平和と文化の象徴として多くの反響をいただきました。当社はこうした活動を通じて、社員一人ひとりが社会とのつながりを意識できるよう取り組んでいます。


家族が誇りに思う会社へ
信頼と貢献を胸に次の時代へ


藤波 今後の課題についてはいかがですか。
大上 少子高齢化による人材不足が最大の課題です。そのため無人フォークリフトや自動搬送機を導入し、自動化・省人化を進めています。自社開発の物流システムは汎用性が高く、今後は外販も視野に入れています。自動車部品物流を軸に、一般貨物にも対応して業務の平準化と安定成長を図ります。
藤波 御社は、なぜ、長年にわたり安定して事業を継続できたのでしょうか。
大上 物流業界は、自動車メーカー系、部品メーカー系、そして独立系に大別されます。当社はオーナー系の独立企業として、遮二無二取り組んできた結果、国内のすべての自動車・二輪・トラックメーカーと、何らかの形で取引関係を築くことができました。当社は情報が一元管理された各自動車メーカーの調達システム全てにアクセスできるのです。さらに、自社でも物流システムを開発しており、情報の加工・分析にも強く、顧客ごとの最適な提案が可能です。例えば、外資系メーカーが日本の自動車メーカーと取引を始める際、当社に任せていただければ、初期コストを抑えつつ、すべてのサプライヤーに情報を正確に届けられます。これが、当社が選ばれ続けている理由のひとつです。
藤波 今後の展望を教えてください。
大上 「物流会社」という枠にとらわれず、お客様のサプライチェーン全体を最適化することを使命としています。今後は、物流を超えた新しい価値提供にも挑戦していきます。2029年には創業70周年を迎え、グループ全体で売上600億円を目指します。自動車部品物流業界の中でも確固たる地位を築き、社員はもちろん、その家族も誇りが持てる会社にするべく、新たな挑戦を続けたいですね。
藤波 これからも「信頼と貢献」という言葉を胸に、世界へ向けて挑んでください。

 

[ Column ]

同社が参画する地域プロジェクトから生まれた「傘鶴(さんかく)」は、世界中から広島に届く折り鶴を再生して作られた特別な和傘だ。展示が終わった折り鶴を細かく裁断して和紙に漉き込み、日本に伝わる伝統工芸の技で仕上げていく。持続可能なサイクルを作り出すものであり、平和の祈りを未来へ、そして世界へと広げる象徴的なプロジェクトである。

[ Point ]

チームリーダーとして企業の枠をこえたモノづくりへの挑戦に参加した大杉さんの「傘鶴」プロジェクトは、平和の象徴である折り鶴を新たな文化として再生させた素晴らしい取り組みだ。物流を超え、社会課題の解決や伝統工芸の継承に挑む姿勢に、企業としての未来志向と温かさを感じた。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

株式会社ロジコムホールディングス
代表取締役社長 大上 正人
広島県広島市東区矢賀新町5-7-4
TEL.082-284-7000
https://www.net-logicom.co.jp
https://www.sankaku-hiroshima.com

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved