インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

63号紹介

株式会社CurioTech
催事型買取ビジネスで急成長
新市場のトップランナーへ躍進

逆境から生まれた挑戦
7万円からの起業


 『おたから金太』は、商業施設などで仮設店舗を展開する「催事型買取」が特徴だと伺いました。事業は急成長されていますが、まずは現在の全体像を教えてください。
小林 はい。当店は催事での買取を中心に展開しています。北海道から沖縄まで全国の商業施設などでイベントを行い、月曜から金曜の10時〜18時までスタッフが巡回しています。現在は直営店が2店舗、フランチャイズが5社、さらに2社が開店準備中で、催事を含めると店舗数は10店舗ほどになります。
 買取業界は近年大きく市場が拡大している印象があります。小林代表自身はどのような経緯でこの業界に入られたのでしょうか。
小林 実は高校卒業後は料理人を目指して修業していました。私が20歳になったとき、10歳年上の女性と結婚することになり、生活力を考えて職業を選択する必要がありました。そこで古物商・保険・不動産といった業界を検討し、この道に入り、そこから15年になります。
 なぜ、古物商を選んだのですか。
小林 現在では全国に約85万社あり、市場は毎年伸びています。しかし、当時の古物商は高齢者の家に押しかけて安く買い取るというイメージがあり、評判は良くありませんでした。上場企業はほとんどなく、業界を牽引するトッププレイヤーがいない産業でもあり、古物市場には成長余地がありました。一方で保険や不動産はビジネスモデルが確立されていて、大きな変化は起きにくい。法改正が進む中で、市場が広がる可能性を感じたのです。実際、その後ヤフオクやメルカリなどが登場し、市場は一気に広がりました。
 独立されたのはいつ頃でしょうか。
小林 2020年、28歳のときです。祖父も経営者で、いずれ独立する予定はありました。ただ、まずは社員の気持ちを理解してからと思い、古物商に勤めました。しかし、長時間労働など働き方の厳しさから精神的に落ち込み、貯蓄も底をつき、家賃も払えない状況に。「人生の底だ」と思い、起死回生を考えました。当時の自分にできることは、商品の目利きと売るタイミングを見極めることでした。
競争が少なく、知識不足で値付けを誤っている会社が多いニッチなブランドに絞り、手元の7万円から少しずつ仕入れて販売しました。すると1カ月で100万円ほどになり、「仕事にできる」と自信が持てました。
 大きな転機ですね。そのとき、気持ちを前向きに変える出来事はあったのでしょうか。
小林 正直、当時は離婚して一人身でしたし、孤独で死にたいと思うこともありました。ベランダに出るとクリスマスで、カップルが楽しそうに歩いていました。もっと華やかな20代を想像していたのに、「何もできていない」「まだ死ねなくないか」と。失うものがなかったのは、逆に強さになりました。
 そこから事業が動き始めたのですね。
小林 はい。「古物商でやろう」と決めて、友人に電話をかけ「明日、会社を辞められる?」と聞いてまわりました。すると、みんな「分かった」と言って来てくれたのです。そこから5カ月で事業準備を進め、2020年6月コロナの真っただ中でスタートしました。
 コロナはどのような影響がありましたか。
小林 2018年の法改正もあり、参入企業が少なかったことも追い風でした。コロナ禍でも生活動線には必ずスーパーがあります。知名度がなくても、そこにパイプ椅子を置いて催事をすればお客様と接点が生まれます。

顧客目線を徹底する
理念経営と人材育成


 印象的な『おたから金太』という名前ですが、どのように生まれたのでしょうか。
小林 最初は富裕層に向けた華やかな店名をいイメージしていました。でも、スーパーを歩きながら「赤ちゃん本舗」という名前が気になりました。誰でも分かる名前にしようと店名を「おたから金太」にしました。
 親しみやすい名前です。
小林 親しみやすさという観点から、当店では顔が見えることを大切にしています。業界の従来型は出張・店舗・郵送が主流でしたが、催事型の買取は顔が見えるのが特徴です。採用でも「相談しやすい人」「道を聞きやすい人」を重視しているほどです。
 最初から順調だったわけではないと。
小林 1週間で6人しか来店がなく、本当に閑散としていたときもありました。そこで1週間かけてマーケティングと営業戦略を見直しました。すると反応が大きく変わり、行列ができるほどの反響が出ました。
 どのような取り組みをなさいましたか。
小林 徹底した顧客目線です。買取できる商品を並べて、いくらになるかのサンプルを見せるなど、質問が出る前に不安を解消できるように工夫しました。従業員の身だしなみも徹底しました。爪を磨き、髪型をチェックし、シワのないシャツを着て、靴を磨く。査定のたびにテーブルを拭き、黒手袋で大切な商品を扱う。制服もボーダー柄スーツに統一し、言葉遣いや立ち居振る舞いまで教育しました。
 目利きはどのように身につけますか。
小林 基本は座学です。縫製の違いやブランド、ファスナーメーカーなどを細かく記録し、カテゴリーごとに本物かどうかを丁寧に見極めます。ただ、私もこの分野ではまだ一合目です。何十年も続けている専門家が多い中で、ようやく山の形が見えてきたくらいですが、技術を磨いています。
 今後の方針を教えてください。
小林 目標はありますが、まず社会に求められる企業であることが大切です。ニーズがあり、雇用が生まれ、店舗が増えていくことが理想なのです。いつか、この仕事が子どもたちの「なりたい職業」になったとき、本当の意味で広がると思っています。
 理念経営をされていますね。
小林 お客様、地域コミュニティー、そして自分たち自身も。すべてが良くならなければならないと考え、それを人生理念として経営しています。合理的で持続可能であり、信用残高が高まる経営を目指します。
 人材採用にも力を入れていますね。
小林 雇用拡大や納税は社会にとって重要です。良い人を採用するだけでなく、入社後に成長してもらえる環境も必要です。そのためには、何よりまずは自分たちが成長しなくてはならない。最近は社員が親への感謝を口にするようになり、「今の自分があるのは周囲のおかげ」と身に染みていることが嬉しいです。
 将来の抱負を教えてください。
小林 働きすぎないことです。二次会やラーメン、お酒をやめて健康にも気をつけています。私の身体はもう自分だけのものではありません。朝早く起きて運動しながら働き、「みんなありがとう」と思いながら生きていきたいですね。24時間の使い方にこだわり、やりたいことのために「やらないこと」を決めています。
 こういう方のもとで働くからこそ、良い会社として成長しているのだと感じました。

 

[ Column ]

現在、毎日のように買取の相談があるのは『金』だそう。金の価格は大きく上昇しており、持ち込まれた人が予想以上の査定額に驚くケースも少なくないという。金に限らず、家には思っていた以上に高価なものが眠っていることもある。桐ダンスに入っていた簪(かんざし)が高額査定となり、依頼者が驚いた例もあったそうだ。

[ Point ]

若くして成熟した経営者だと感じました。ビジネスの仕組みだけでなく、人材や理念を大切にしている姿勢が印象的です。社員の成長を本気で考え、社会に意味のある仕事にしようとする姿勢こそが、同社が急成長しながらも信頼を得ている理由なのだと感じました。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

株式会社CurioTech
代表取締役 小林 慶太郎
(銀座本社)東京都中央区銀座6-13-9 GIRAC GINZA 9階 bizcube
TEL.0120-854-543
mail.info@curiotech.co.jp
https://www.curiotech.co.jp

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved