インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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51号紹介

バイオX株式会社
日本が世界と戦う新化学技術
スキンケアと医薬品の革新

可能性を切り開く『HApX』
バイオテクノロジーの先駆


吉岡 スキンケア、医薬品分野に革新的な貢献ができるベンチャー企業と伺いました。
奥園 我々の独自技術に『HApX』があります。まずは由来となる『HAp(ハイドロキアパタイト)』から説明します。『HAp』は歯や骨の大部分を形成する成分(体内に存在する無機化合物)を、化学的に再現する技術です。『HAp』はこれまで相性の良い人工関節などに使われてきました。当社は長年、国の研究開発資金を活用し、この技術をさらに推し進める共同開発を各企業と共に取り組んできました。
吉岡 特許も複数、取得されていますね。
奥園 特許技術のひとつに、『ナノスケールHAp』があります。当社の『HAp』はナノサイズであることが特徴で、歯の表面の細かな傷を修復できる歯面修復剤としても活用できます。さらに、2000年に立ち上げた研究プロジェクトで、ナノサイズのHApを医療用素材の表面処理に応用し、素材の柔らかさはそのままに表面だけをHAp化することに成功し、例えば安全なカテーテル治療にも貢献できる技術を確立しました。通常はカテーテル(異物)を挿入すると、皮膚とカテーテル表面に隙間ができるので、そこから細菌が入り込み、感染症で亡くなる方もいました。このHApを用いた素材は皮膚となじみがよく、隙間を埋めることが可能で、細菌は体内に入らないのです。
吉岡 スゴイ技術なのですね。

届く・とどまる・長く効く
医薬品デリバリーシステム


吉岡 奥園様は経営者という立場から、この技術を生かすためのどういった役割を担っていますか。
奥園 これは国の研究機関が7年間をかけて確立した技術で、その後当社の前身となる会社が設立され事業を進めていました。しかし、薬事承認など必要な手続きがなかなか進まず、売上げを得るための商品がない研究開発に特化した会社でしたが、私はこの技術を美容に応用すると面白いと考えたのです。
吉岡 奥園様はどういった経歴ですか。
奥園 私は23歳で美容関連事業の立ち上げを皮切りに、IT、金融など多様な起業を経験してきました。42歳で調剤薬局事業と出会いました。不動産と医療を結ぶコンサルティングをし、事業構築に携わる中で本技術を見出したのです。化学分野は素人でしたが、「世界と戦える技術だ」とひらめきました。当社のゴールは「届く・とどまる・長く効く.DS(ドラッグデリバリーシステム)の覇者になる」というものですが、医薬品や化粧品の有効成分と組み合わせることで、その効果効能を上げることができると期待しています。さらにアパタイトには吸着力があり、薬剤を担持させることができると考えていて、例えば「がん組織を狙い撃ちにして、副作用をおさえ、薬を留める」「美容成分を内部に運び留める」などの効果が期待できます。

細胞への革新的アプローチ
技術を手に世界へ届ける


吉岡 どういった部分が大変でしたか。
奥園 エビデンスを立証することに時間とお金がかかりました。ひとつ証明しても新しい課題が出てきて、その改良が求められる。立証・改良に湯水のような資金が必要で、累損が積み上がりました。しかし、ついに、究極の技術『LipoX』が生まれるとともに、バイオの世界で天下をとることを目的とした新会社『バイオX』を設立しました。
吉岡 究極の技術『LipoX』とはどういうものですか。
奥園 大げさに言うと異物を細胞にするイメージです(リポソーム化)。ですから、異物が体内に受け入れられる。『HAp』をこういった細胞膜で包み込む技術は世界初です。
吉岡 御社は今大きなプロジェクトとして「人工関節」と「細胞を留め置く」という新しい課題解決に取り組んでいるのですね。
奥園 はい。大手企業と組んで、それらを共同開発したふたつのプロジェクトは、専門家の審査を経て採択された国の研究開発事業で、当社の金看板となっております。『HApX』をやわらかい組織に応用することで、アパタイトの概念そのものも覆しましたし、現在も継続している検証の中で色々な特性が発見できる魅力的な技術です。まだ懐疑的な側面もある再生医療ですが、効果を上げることで、効果が不確かな製品と差別化が図れるという意味でも信頼を取り戻せるでしょう。
吉岡 短期的な目標と中長期的なご展望をお聞かせください。
奥園 この2年の間で当社の技術を生かすシナジーを生む企業様のM&Aを加速させます。このプロセスの中で世界へ進出し、上場を考えています。そして、長期的にはもちろん「DDSの覇者になる」のが目標です。
吉岡 その日が確実に訪れますね。

 

[ Column ]

ベンチャースピリッツとは「これしかないという魂だ」と奥園代表は話す。様々な技術者たちが血と汗の年月をかけて開発した技術に対し、奥園代表が強い意志を持ってプロモーション。多角的な着眼点により技術の幅を広げてきた。『バイオX』がこの分野で強力に突き進むことにより、今、世界の医療と美容が変わろうとしている。

[ Point ]

奥園代表は肌がつるつるで本当におキレイ。実は成分を肌に届かせるための技術を自ら実験してきたおかげとか。この技術が世に広まれば、「一体、何歳なのですか」と不思議になる人が増えるかも。医療だけでなく美容についても、実用化の将来が楽しみです。

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バイオX株式会社
代表取締役 奥園 憲二
東京都品川区東五反田1-2-15-403
TEL.03-5860-2616
https://biox.co.jp

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