インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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51号紹介

宇和海真珠株式会社
あこや真珠なら何でも挑戦!
真珠ガチャ仕掛け企業に聞く

創業40年の老舗メーカー
既成に囚われない発想


藤波 真珠産地として知られる愛媛県宇和島市の真珠メーカーと伺いました。
松本 「宇和海真珠』は昭和58年創業で、40年の歴史を持つ真珠メーカーです。日本で真珠が採れるのは三重県の伊勢志摩、長崎の壱岐対馬、そしてここ愛媛県の宇和海の3カ所のみ。山に近いリアス式海岸の内海で、潮の落ち着いた地形でしか養殖できない貴重なものです。
藤波 真珠は1年中採れるのですか。
松本 水揚げは冬。「真珠がひきしまる時期」と言われており、年内で一番忙しいシーズンです。真珠は集められ、漁協の真珠部門により入札にかけられて取引されます。
藤波 真珠の業界というと、やはり目利き≠フ力が大切ですよね。
松本 仰る通り、粒を見分ける目利きは勝負どころで、業界では20年たってもまだ一人前になれないと言われるほどです。ジュエリーにする工程もすべて手作業なので、真珠関連の仕事は機械化されない業種のひとつ。我々はそのように丁寧に仕上げられた真珠をどのように販売していくか、日々、プロモーション部門を担っています。
藤波 そのような中、既成概念に囚われない『真珠ガチャ』を生み出したと。
松本 認定書付きの真珠アクセサリー入りのガチャをなんと千円で提供しています。北海道から沖縄まで観光地を中心とする350カ所に設置され、メディアなどでも多く注目され、話題になりました。
藤波 ユニークな取り組みですよね。

千円で嬉しいホンモノ
地元の産品を広めたい思い


藤波 ガチャには何が入っているのですか。
松本 商品は50種類あり、ネックレスやイヤリングなど色んなアクセサリーがあり、はずれはありません。当たりは異なる2種類が入っています。もちろん、真珠には1年の製品保証と認定書もセット。女性はもちろん、男性客のみなさまもプレゼントなどに購入されます。
藤波 千円で真珠は安すぎませんか。
松本 地域の障がい者福祉作業所のみなさまのご協力もあって成立しました。
藤波 地元の協力体制があるのですね。松本代表は昨年、社長に就任されたとか。
松本 2023年の6月に社長を交代しました。米国の大学に入り、東京の某異業種メーカーの海外進出理念に共感して、勤めてきました。このメーカーで多くを学んだことから、次第にその経験を地元に還元したいと考えたのです。当社は「地元の産品を通じて世の役に立つ」が理念。私も外に出るのが好きなので、地元の良いところをどんどん紹介していきたいですね。
藤波 宇和島には養殖業者が何百軒とあるそうですが、質も異なるのですか。
松本 はい。業者により、核入れの技術、水温など様々な条件で商品が変わります。一部の業者とは入札を介さず、直接取引をすることもあります。

逆転の発想で真珠を身近に
冒険心を持って市場を開拓


藤波 今後の展開や夢を教えてください。
松本 当社はやはり宇和島の会社ですから、宇和海から取れる『あこや真珠』を世界に出していきたいと願っており、昨年Total Akoya Company≠ニの理念を掲げました。つまり、これは「あこや真珠のことであれば、すべて受け付けますよ」という意思表示。当社には相応のネットワークもありますし、「あこやならノーは言わない」「なんでもできますよ」とPRしています。
藤波 日本全国を営業でまわっているそうですが次なる展開はどのように。
松本 購買欲が高まっている中国をはじめとして世界への進出を予定しています。また、アクセサリーに限らず、コスメや服飾関係へのプロモーションを強化します。
藤波 質の良い真珠が、色んなカタチで浸透してほしいですよね。
松本 以前は「真珠を買う」と決めて百貨店に行くものでしたが、ガチャなどでしたら、「見かけたから買った」といった逆転の購買が成立します。実は「真珠の価値を下げる」という点で、ガチャには業界の賛否がありましたが、当社は真珠を身近なものとして触れる機会を増やしたかったのです。
藤波 今日、私もガチャを見て、真珠を非常に身近に感じましたよ。
松本 真珠の業界は、これまでどちらかというと閉鎖的でした。真珠離れ≠ニいう言葉もありますが、世の中にはこれからもっと「時代にあった注目のされ方」が出てきます。私も冒険心を持って、マーケットを自分たちで開拓し、皆がウィンウィンになるようなきっかけをここ『宇和海真珠』から作りたいと願っています。
藤波 ぜひ、そうなればいいですね。私も応援しています!

 

[ Column ]

古くはクレオパトラの時代から海にもぐって貝から天然真珠を採ったといわれる歴史ある真珠。今は天然のものはほとんどなく、養殖がほとんどを占める。あこや貝に淡水貝の一部で作った核を入れると、異物と認識し、貝が身を守るために、核を真珠層で巻くのが真珠の仕組み。核を入れてから7カ月〜2年間かけて巻いていきます。

[ Point ]

三重県の伊勢志摩で発達した技術者が当地の漁師に教えたのが宇和島での真珠のはじまりだそうです。これまで、真珠のことを知っているようで、全く知らなかったことに自分でも驚きました。私も家の近くのガチャで真珠を手に入れてみようかな。

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宇和海真珠株式会社
代表取締役社長 松本 哲哉
愛媛県宇和島市和霊中町2-3-20
TEL.0895-25-7399
https://uwakaishinju.co.jp

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