インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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51号紹介

海産物ふるくら
海女の技を受け継いで
3代続く地元の水産加工

現状に戻すのではなく
進化への新たな道をゆく


輪島港で水揚げされた海産物を扱っているのですね。こちらで長く商売をされているとのことですが。
古倉 輪島はもともと海女の町。昭和20年ぐらいに、嫁入りした祖母が、自分は泳げないからと干物などを物々交換したのが当店の始まりです。一方、母は海女で、父に嫁入りしました。高度成長期に入ると朝市の組合もでき、環境が整備。土木工事をしていた父が身体を壊したことをきっかけに干物と海産店の卸しを本格的に開きました。
やはり、一番人気の商品は、輪島に伝わる海女の製法で仕込んだ『のどぐろの一夜干し』ですか。
古倉 はい。のどぐろはもちろん、カマス、アジ、タイ、カレイなどの干物を扱っています。夏は海女さんが獲るあわびやサザエ、海藻などもありますよ。
コロナ禍でも損害の大きかった地域ではないですか。
古倉 観光客減で水産関連の仕事は打撃を受けました。その時に補助金などの借り入れをしました。観光客が戻り、新幹線が通って上向きになり、しっかり返済していこうというタイミングで被災したので、二重に苦しいですね。
3代目として、今、何か取り組もうと考えていることはありますか。
古倉 1カ月はただ呆然としていたのですが、周りの事業者がクラファンを始めるなど動きだすのを見て、「自分も何かやらなければ」と思うように。どうせやるなら現状に戻すのではなく、もっと進化したものをやりたいですね。以前から海女さんが海で採ってきた海産物を浜焼きで食べてもらう店に挑戦したかったので、それを目指します。
私たちも支援させてください。

 

[ Column ]

『海産物ふるくら』の倉庫は全壊し、従業員は避難生活を余儀なくされている。街からどんどん働き手がいなくなる中、動く気分になれず、沈んでいた古倉さんの心を勇気づけたのは、同じく被災した人々の奮闘だった。クラウドファンディングを行い、商売への道筋をつけようとする姿を見ているうちに、自分も何かできることがあると思えるようになった。

[ Point ]

戦後の頃から輪島朝市で露店をしていた同社。当時の写真も多く見せて頂いた。輪島朝市の歴史と共に歩んできた中での今回の未曽有の震災は痛恨の極みであったであろう。復興後に挑戦するお店にぜひ行かせて頂きたい。

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海産物ふるくら
代表 古倉 信吾
石川県輪島市鳳至町下町134
TEL.0768-22-7081
http://furukura.shop-pro.jp

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