インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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51号紹介

漆芸家 桐本 滉平
輪島で独自の技法を開拓
柔軟な進化が止まった

かつて被災した人々の助け
生活と創作を続けていく


輪島を拠点に創作活動を行われている漆芸家さんとのことですが。
桐本 私は、個人で作家をしており、古くは奈良時代、朝鮮からやってきた『乾漆技法』を使っています。布と漆と珪藻土とお米を使い、自由で柔軟な造形物を造っており、ジュエリーやバッグのメーカー、アーティストとのコラボレーションもさせてもらってます。私が作家として発表する作品も、布で生の果物や野菜の曲線を利用して有機的な形状を造り、漆で固めるなど、『輪島塗』の技法とは異なるのですが、型にとらわれないものに挑んでます。
代々、この業界なのですよね。
桐本 父は『輪島キリモト』のデザイナーです。ここ輪島では時代と共に独自の漆芸技法が開拓され、様々に派生してます。父が手掛けるものは『キリモト塗り』とも呼ばれています。
桐本さんはどのような経歴ですか。
桐本 私は大学のときにマーケティングを専攻。フランスで1年学び、海外からの需要に着目しました。職人としては、輪島の『キリコ祭り』のキリコを塗りなおす作業に携わり、1年間修業しました。その後、2020年8月に作家デビューし、私の考え方に共感してくれたギャラリーの方と組んで早期に作家として独立しました。
今後のことはどのように。
桐本 今は、仕事道具・材料がなく、製造ができない状態ですが、製作環境を整えることと、ペットを救う活動に力を注いでます。自分も含め、輪島でもう一度復活したいと願う職人は数多くいます。やはり、私もこの輪島の地で、今まで先人達から受け継いできた漆の文化を次世代に繋げていきたいと思っています。
弊誌もお力添えします。

 

[ Column ]

輪島市にあった桐本氏の自宅兼工房。そこにも震災の不幸が襲った。家族として暮らしていた愛猫の遺体が瓦礫の下から発見されたのだ。桐本さんは事業を動かせない中でも、同じように被災したペットを救う活動に携わった。地震のショックで動けなくなっている猫がいると、保護器を設置し確保する。「まだ、生きてて助かるはずだ」と懸命に東奔西走している。

[ Point ]

震災で自宅兼工房が焼失し何もかもが無くなり家族の一員だった愛猫までも失い呆然とする中で、同じようにペットと行き別れてしまった被災者の声を知りペットを救う活動をされている。この活動を知り国内外から多くの支援が集まっているが、何より桐本さんの活動に感銘を受けた。多くの方にこの活動を知ってもらいたいと願う。

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漆芸家 桐本 滉平
石川県輪島市杉平町大百苅70-5
TEL.0768-22-0842
https://www.instagram.com/kohei_kirimoto

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